最近、医学講演会に2回参加。新しい情報に接して来ました。
まず、骨粗しょう症の治療薬の進歩について。
骨は常に作り替えられ丈夫さを保っています。 骨には骨を作る「骨芽細胞」と骨を壊す「破骨細胞」があり、高齢になり破骨細胞が優位になると、骨粗しょう症が悪化します。
現在、破骨細胞を抑え込む薬と、骨芽細胞を元気にする薬と、両方の作用を持つ薬が次々にできています。
従来の薬より、明らかに効果絶大な薬が、使えるようになってきています。
内服薬と、注射薬があり、骨折してしまった患者さん(残念でしたが二度と骨折しないように!)、骨折を起こさないように気合を入れていく患者さん、それぞれの方に合った治療を考えていきたいと思います。
骨粗しょう症で大腿骨付け根の骨折を起こすと、その後長生きできず、要介護になる率も高く、要介護になると家族親族の負担が増大(経済負担も大!)。
大腿骨手術後、再度の骨折防止のために病院~診療所での医療連携が制度化されつつあります。
地域ぐるみで骨粗しょう症治療を考えていく時代に向かっています。